テクニックのマエストロ マリオ・ドネッリ特別コーチ来日

2016/09/23(金)
競技歴

 若いころはU.S.クレモネーゼのユース世代に所属し、そこで後にユヴェントスやイタリア代表としても活躍する点取り屋のジャンルカ・ヴィアッリと共にプレーをする。マリオは背番号10のユニフォームを身にまとい、所属チームだけでなく、ロンバルディア州の代表選手としてもプレーをし、数々のゴールとアシストを記録した。
 成人すると、セリエCに所属するオルチェアーナでプロとして活躍を始める。しかしセリエAやBのチームから注目を集めるようになっていた20歳の時に、不運にも彼のサッカー人生を一変させる深刻な怪我に見舞われる。その怪我は、運命の巡りあわせかどうかわからないが、彼の憧れの人物であったディエゴ・マラドーナと同一の種類のものであった。また当時彼のファンたちは、彼は偉大なるディエゴのようだとそのプレーを称賛し、愛着を込めてマラドネッリと呼んでいた。
 こうした怪我の影響もあり、晩年はセリエDでプレーをしたが、決して体格に恵まれていたとは言えないにもかかわらず、類まれなテクニックと発想力でファンタジスタとして活躍した。


指導歴

 15年以上もの指導歴を誇り、イタリアのプロモツィオーネリーグ(6部相当)を2度制覇し、エッチェレンツァリーグ(5部相当)で指導を行う。特に若い世代の成長のため、州選抜チーム(日本におけるブロック選抜チーム)のアッリエーヴィレジョナーリ(15~16歳)やユリオレスレジョナーリ(17~18歳)の子供達に対してテクニックや個人戦術に基づいた独自の方法論を基に指導を行った。彼の指導により、元々はチームからもほとんど期待されていなかった選手が才能を開花させ、シーズン終了後にアタランタ・パルマ・そしてインテルのプリマベーラへとステップアップした。
 2016年の6月から7月にかけて、オーストラリアのACミランサッカースクールのコーチとして指導に当たり、今後はACミランテクニカルディレクターに就任する予定である。


イタリアサッカー協会とのかかわり

 2013~14年にかけて、当時のイタリア代表監督チェーザレ・プランデッリの第一オブザーバーであったジャンロレンツォ・モネタの片腕として2014年ブラジルワールドカップの代表候補選手の試合視察を行った。とりわけオフェンスの選手を担当し、カンドレーヴァ、ジョビンコ、ジラルディーノのような選手について報告書を書き上げた。
 さらに今年の3月にはクレモナのイタリア指導者協会の依頼で、【私のサッカー理論:トップチームとユース世代の協力関係】というテーマで講演活動を行うなど、プロ選手・指導者の両方を経験した立場から後進の指導にあたっている。